寒波/栗栖真理亜
 
ところどころまばらに染め上げる白
新年が明けて最初の寒波が頬を凍らせ
アスファルトも橋も何もかも隠してしまう
固く固まった雪がゆく人々の足を滑らせ
山はまるで白砂糖を振りかけたみたいに
柔らかな雪の帽子を被る

肌を撫でるようにキスする新春の風
これから始まる物語の
心踊るような不安な予感すら
連れ去ってくれる優しい朝
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