水色の花/atsuchan69
転がしながら、
口のなかで潰れた名前を
ことばとしてならべる
?
牙が欠けるほど
名前をぶつけたあと
世界は聞かなかったふりをする
その沈黙へ
推奨されないことばを置く
?
水を吸った葉が、
木漏れ日に活き活きと透かされ
薄い緑が
風にゆらめくように
?
すべての歯が抜け落ちてしまい、
夜更けに笑う
不吉な顔のように
ことばを壊しながら、息をした
?
静寂の谷をこえ
幾日も、
幾日も、
歩きつづける
?
干し肉を齧り、
夢を飲み干して眠る
?
灼熱の砂漠で、
夜露を吸った硬いことばの傾斜に
深くながい穴を掘る
?
女は
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