亡国/鏡ミラー文志
 
はね。気持ちいいことを追い求める男女がいて、始終回楽を貪るのみ」
「冬の夜に星空を見上げるのは、気持ちいいよ」
「そんな、お淑やかなものじゃないわね」
「二人手を繋いで見上げると、熱った手と手が暖かいよ」
「そんなロマンチックなものでも、ないの。闘って負けた国に飴をもらうのが、気持ちいい。なんにも考えずに忘れていくのが、気持ちいい。ふしだらで淫らな自分について考えないことが、一番気持ちいい。弱いものを虐めるのは、気持ちいい。相手が嫌がってもお尻を触ったり、アソコを挿入するのが、気持ちいい」
「嫌だあ。夢浪漫って、大事だね」
「そうよ、夢浪漫って、大事なのよ」
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