すべすべのひかり/ゆうと
静かな呼吸を打っていく
ぼくたちに必要なのは
愛ではなく酸素
栄養ではなく水
無音はやさしさじゃない
あたたかさは温度じゃない
喉の奥の方にある
本当の気持ちだけを
話してきたつもり
だれかが亡くなったベッドで
ぼくは生き返ることができたのかもしれない
((
思い入れのない曲を聴きたい時もあるだろ
それでもこっちを知らんぷりしないで
みてくれるまなざしがとてもきれいだなって
ただぼんやりと思う朝
))
すきなものを
食べたことがあるなら
それだけで
すばらしいことだよ
たとえ
なにも成し遂げなくても
生きてきた
理由になるよ
すべてが地続きで
ここにいる
ひかりを孕みながら
カーテンが揺れている
うすい希望を
照らしている空
すべすべのひかり
戻る 編 削 Point(1)