沈む夕陽をみていたふるさと/秋葉竹
ダークヒーローと
いうものが
ピカピカ光り輝いていた時代があった
いまは
どうなんだろう
それでも正しい叛逆の在り方と
それへの恥ずかしながらの憧憬を
たっぷりと想っているのだろうか
刺すほどの寒風が
街中に吹いている
あと数日で今年も終わる慌ただしいなか
人波をかいくぐり足早に歩く
師走の疾風
顔を刺す
すると
磯の香りがした
近くに海などあるわけもないこの街の
大通りを歩くわたしの鼻腔をくすぐる
郷愁さえ感じる
お腹まで減らす香りだ
あゝ
ふるさとへ帰りたい
と
心の真実の奥の奥で
漏らしそうになるから
まるでそのことを
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