独り言12.24b/zenyama太郎
 
○「買い物地獄」
買い物が楽しかったのは
いつ頃までだろう

今日もばあちゃんたちが冷たい風のなか
ふらふらよろよろしながら
広いスーパーの駐車場を歩いている

入店するとカートに寄りかかりながら
他のカートにぶつかりそうになりながら
買い物をして歩く

やっとレジに着くと
今度は長い列ができている
今日はポイント5倍の日なのだ

レジ関所を通過すると
今度は鬼の自動販売機が待っている
「お金を投入してください」
はっきりした声で何回も言う
年寄りだからといって容赦はしない
次々と指示を出す

次はふくろ詰め
マイバックに自分で品物を詰めなければならない
籠ごと持って帰れたらどんなに楽だろう
帰りは重たい荷物を下げながら
広い駐車場をふらふらよろよろしながら車まで戻る
命が縮まる気がする




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