さんぜんとひとしずくのいっぱい/あらい
私は 木目地にすぎない。
光がひずみ
色が変わり、 そのテンペラを細みガラクタはあつまって
苑内を崩してく 間仕切りには丁度
月光浴ディストーション。
しみついているから。小道で錯綜している
扇の風でめくれ上がり。ゐってしまった
膚らの砲弾は放りだされた耳をふさいでいて
コトヅケられた時間が引きのばされる
人工的に与えた翅翼を、護られている /あさって、
夜道を別れて亘る なにもなかったかのように
どこからか濯われる
無言で開け閉めできる戸はない
そ
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