シミ/花野誉
 
は一人ぼっちなのだと、
ちゃんと分かっている
暈していたのに

そのシミを模様だと
いつも、
そうしているから
波風は立たない

今更立てる
波風じゃなし

見つめてしまった時
湧き上がるものに
毎度、胸が痛む

そして
そこにいる私に会っても
何もしてやれない
ただ
見つめるのみ

さてと、
髪も乾いた
晩ごはんの支度をせねば



















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