冬のウサギ/秋葉竹
 
に涙をこらえるのだけで
せいいっばいだったな

聖夜もちかいと云うのに

わたしは無罪だ
とじふんでは信じているが
無罪だから真っ白なわけでもないからな
決めつけもするし
憎しみもする

さまざまなこころは
どもよす波の涙のような色合いで
理想なんて怖いって被害妄想におちいる

聖夜も近いと云うのに

冬は
ウサギになる

けれど
おそらくわかっていないと想う

わたしがなるウサギは
闇よりも暗い
黒ウサギだってこと







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