等分の悲しみ/秋葉竹
 


わからないなら、わからないまま、でよい

罪が与えたこころの被害とか
夢が与えた疾しい飛行機とか
罪が罪であるかぎり 
喜びの籠の鳥のひとりぼっちささえ
夢が夢であるかぎり
愛おしいひともその言葉の真実さえ
くっきりと澄んだ青空に
浮かびあがる

浮かびあがって
やがて消えゆく


なぁ、神よ。


夜を待ち
夜を背負って流された
悲しみの背をたれに告げよう






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