等分の悲しみ/
秋葉竹
わからないなら、わからないまま、でよい
罪が与えたこころの被害とか
夢が与えた疾しい飛行機とか
罪が罪であるかぎり
喜びの籠の鳥のひとりぼっちささえ
夢が夢であるかぎり
愛おしいひともその言葉の真実さえ
くっきりと澄んだ青空に
浮かびあがる
浮かびあがって
やがて消えゆく
なぁ、神よ。
夜を待ち
夜を背負って流された
悲しみの背をたれに告げよう
戻る
編
削
Point
(2)