門番(改訂)/
ひだかたけし
闇に突き刺した月
出臍の眼が胡座かき
入眠の淵を見張る
触れた言葉の
うっかり置き忘れた振りして
絶えず調律しながら
有り難いこと 、
盲人ひとり切りの入場
決して赦すことなく
宏大な視野を自らに収め
より良くなることだけ
ソラに舞うソウル
その異様な威容な風貌にて
ひたすらに只々待ち望みながら
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