くだんのために/あらい
 
る手が「わたしたることを、ただぞんざいに土に飢える。」アカツキはますます強くなり、たぶん室内はざっと数えても底しれない它翅、垂れ流したアクビであろうが

 たしかに手招きを模倣し運ばれた瓶と巣を、
(受け止められものと結びついたものを解くには容易でなくてね)
 または制帽と羽織を冠るように押し付ける。

貴重なる海の破水されたぬいぐるみのようで蝋細工である蛆虫の196ピースが
無数のそれは無数の、残骸は肌に触れるとおどげでないものの誹りとして
窓窓窓に囲まれる。片道切符、苦い快感と共に2歩歩く。葉音に群れる大事な誓いだ
どの歪んだ顔。全身でわらう花を 我らをなんと呼ぼうが。燐片に
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