最後のノート/秋葉竹
、スマホのメモで
詩を書くようになってからだよな
なら、何年まえになるのか
ま、何年まえからでも
とくにどうこう云う気はないので
そのあたりの記憶は
曖昧なままでいいや
曖昧な記憶と云えばさっき書いた
紙に書いていたモノの話だが
考えてみればどう考えても
ポールペン、
なんだよな
シャープペンシルやえんぴつというのは
もっともっと若いころの記憶みたいだ
ただ、自信もないので
詩を書くときに
黒いポールペンで
力を込めて書いていなかったというだけの
そんだけの話なのかもしれないね
だから、筆圧も記憶も、薄いままだとか
だからなんだってことでもないんだが
ノートに詩を書いていた時代は
いまよりちょっとだけ
白く輝く光みたいな夢を
ホント
ななめに視線を落としながらでも
ホントの夢を
みていたかなぁと
ふと
懐かしい気分になるってだけの
話なんですけれども
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