器/
ひだかたけし
意味など
とっくに剥がれ落ちた
この朧月夜に
墓石とあらゆる死に
花を手向け
改め新たに
極北の地から立ち上がる
自らを
ひたすら眼と化し耳と化して
何を ではなく 如何にしてを
この世界に 、 この世界で
自分が誰を愛してたのか もう分からないから
旧いふるさとの喪失だけ
実家の跡地に再確認し
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