うれしい夢とニルヴァーナ/百(ももと読みます)
 
愛する恋人を人類というくくりに置き換えること、したいな。



 フラグづけをやめよう。恋人は名前のある人間で、名前のある人間が人類のほとんどで、人類のほとんどとぼくは知りあっていなくて、知ることもできないけれど、祈ることはできる。



 きみたちを祈ります。そのためのハッピーバースデー。お誕生日おめでとうございます。本日も人類は生まれた瞬間から傷だらけです。よい細菌と共存しましょう。



 おんなじ腸内フローラをふたりで歩くことのできないふたりが恋人なんて、だじゃれみたいな地球だな。



 つよがるのは、もうやめます。ぼくはまっすぐな言葉を遣って、多
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