赤鼻の国語教師/室町 礼
 
や規律は目的ではなく手段である。目的にそわないなら無視することを
ちっともいとわなかった。
ところがしばらくして赤鼻の国語教師は校長から呼ばれ厳しく叱責を受けた
そうです。そのような決定を教室で下し、規則、規則を捻じ曲げることは、
学校の体面上もよろしくない、ということでした。教育委員会へだれかが
訴えたのかもしれません。
赤鼻の国語教師は「規律や規則は、その成員(生徒)の幸福や成長を目的
として存在すべきであり、成員よりも優先されるべきではないと」主張しま
したが、かつての修学旅行での飲酒による酩酊を理由に国語教師をやめさせ
られるまでのおおごとに発展しました。
現在、規則や
[次のページ]
戻る   Point(2)