へだたり/
唐草フウ
葛藤と希望の黒ずみ
済んでから、気がつくこと
活かそうと思っても遅すぎる
二度とこない夢を
君がどうか忘れてくれたら
届かない嘘
近づくことで深めて 超えて
踏み入ったらやさしく剥がし取って微笑む
そんな君が涙を見せても
ことばという背中を向けてしまったのは僕だ
窓の向こうまでは保護できないから
君の背中を押す
どうにもならないことを
振り返るとき
一番悲しいことばを添えて
滲んで曖昧になるように
「ありがとう」と
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