へだたり/唐草フウ
 
君はいつも
爛漫に羽ばたきたかった
拵えたかごの中での日常と
生活から差し込む思いやりでは
あと少し満足できなかった
行き急ぐのは
眠りを忘れた 太陽の咲く遠くまで
飛んでいきそうな予感


僕は隈無く思い当たるところに
みえない養生テープを貼った
怖がりで不安な部屋に
さいごまで侵入されないよう
からだに こころに
行動や 温もりにも
傷にはしない
近づか/けない僕と


最初から毒にも薬にもならない
だからこそ時間の
ただの時間の積み重ねが
大切で
何もない毎日を
望んでいて
憧れとは程遠い

そんな時間に
まったく同じものはない

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