レーザーメス/杉原詠二(黒髪)
 
夢から醒めて
高鳴る胸
騒がしい朝

太陽が呼ぶ
唇舐めて
制御された
街の通り
陰で自由になる

いつか
サボテンの上の日のように
許されるときがくる
きっとくる

目を開けたら
同じ夢じゃないって
誰かが言ってくれるはず
唇を開けて
言葉が浮かばなくても
腹立ちまぎれに
衝動的に

一点に集めたエネルギー
切り開く指先の
レーザーメス
精神の一貫性に
光を与える
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