私の創作活動について/リリー
 
気のむくままに
 立ち寄った行きつけの提灯
 甘いお酒でからだを冷やし
 食べたいものだけ口にする
 一人暮らしのどろ深さ

 ちっとも身体の声を
 聞き取れないでいたけれど
 鏡のうみ、深海サンゴ礁のかげで
 あすのひと日の
 血をたぎらせるイカの意思

 履けなくなった
 ズボンやスカートの上をとびこえ
 一皮剥けたことにして
 はるには沿岸の浅場で
 春イカに混じって泳いでみよう


 
 この作品は、現在の私のナマの声を詩にしてみました。最終連で
は、下膨れなイカの開き直った心情をポジティブに表現しようとし
たのですけれど。合評会で、きっと「もっと言葉があるはずだ」と
言われることを予測しています。
 今年も一ヶ月をのこすだけとなり、来年また自分はどんな詩を書
くだろうと楽しみでもあります。マイペースで粘り強く学んでいき
たいです。

 
 
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