なみだ/秋葉竹
たりの姿がそこにはあるかも
幸せすぎて泣いてたほどの
ふたりのむかしがそこにはあるかも
いまはわたしにみえるのは
わたしのためのわたしのなみだ。
神さま、忘れさせていただけるなら
あのまなざしを消して欲しいな
みているだけで、幸せな気分になれる
おもっているだけで、あの日に帰りたくなる
笑っちゃう、
まなざし。
写真には残せなかった。
ただひとり、ひとりきりで
おもっては、笑っちゃう。
笑っちゃう、まなざし。
大阪メインストリート、
御堂筋には 、夜、雨が降る。
星、泣き夜に、髪濡らす雨
恋の花咲き、恋の花散る。
戻る 編 削 Point(2)