おつかれさまの時間/百(ももと読みます)
 
さがある。それを障がいだと感じる術をぼくはもたない。ここにいる誰も傷つかないといいな。



 自由に動けるから、お仕事をするんだ。守るために、こころを働かせられるから、お仕事が必要なんだ。



 否定ではじまるくらいなら、暗がりで彷徨うくらげとなって、どこまでも漂いやがれと、幼心のぼくについて想う。



 どこまでも、その子の不器用ながんばりを守り通すためにも、いまのぼくがきちんと立っていなくちゃあ。それでも、暗い海のなかで握りこぶしをつくってまで、がんばらなくていいよ。



 きちんと泳げるのだってこと、そこで息もできるのだってこと。ちっぽけなぼくの勇気が一所懸命な働きのもとで実を結びますように。

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