祈りの花束/武下愛
 
与えられた、全てが宝物で種である。芽吹く瞬間の痛みは、存在したことを証明してくれる。鼓動の速さは見えないけど、爆音で耳の奥から聞こえてくる。身体を縮こまらせて流れる涙。大事にしてるよ。忘れてない事全て。根付いたのは毒の花で、毒を薬にすることができるかどうかでしかない。毒の花の数だけ無数の薬が生まれる。心の奥底にため込んだ薬弾放たれるは何時の日か。分からずとも増えていっている。瞼を閉じて深呼吸すると映写機が思い出を流して、赤く染まっている薬弾が銃口から放たれるのを待っている。

私をつくっているのは関わってきた全て。全てへ。向けてありがとう。

止まらない積もってく雪よりも白い思い。私の血と
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