レモンになってゆく/百(ももと読みます)
つつある。
気やすめの言葉って、おやさしいだけ。毒きのこみたいな言葉は行間を読む技術を身につけることで、大変なためになるのだって気づいた。
お眠りする居心地で日中も穏やかに過ごすこと。おどけてもふざけることはできない強さ、ぼくにある。そして、どうやらぼくは芸人で。このことは随分と以前から、その友人がぼくの懸命さについて、そうあらわすのだよ。
*
わらえるくらいの明日にかける橋のようだよ。あぶない綱渡りみたいな人生は、もうやめさ。
意識して生きられるわけもない。正気であれど、あやまち起こす。常に狂っているようなひとは閉鎖病棟でもみつからなかった。
みえな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)