レモンになってゆく/百(ももと読みます)
 
つつある。

 気やすめの言葉って、おやさしいだけ。毒きのこみたいな言葉は行間を読む技術を身につけることで、大変なためになるのだって気づいた。

 お眠りする居心地で日中も穏やかに過ごすこと。おどけてもふざけることはできない強さ、ぼくにある。そして、どうやらぼくは芸人で。このことは随分と以前から、その友人がぼくの懸命さについて、そうあらわすのだよ。



 わらえるくらいの明日にかける橋のようだよ。あぶない綱渡りみたいな人生は、もうやめさ。

 意識して生きられるわけもない。正気であれど、あやまち起こす。常に狂っているようなひとは閉鎖病棟でもみつからなかった。

 みえな
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