ひとり、ひと☆スケッチ/ひだかたけし
 
うっすら陽の射す
細雨降りしきるなか
歩み続ける

暗から浮き上がる明の
黄色く
明から浮き立つ暗の
青く
朝を迎え夜に至り
また独り時の 逆流す

醜いものに美しきもの
全てのものに善きもの
見出す雅やかさ

(何と白馬の走り来る姿の美しき) 

何で家だけ皆んな揃ってご飯食べないの!
叫び声上げる母親の
血縁関係など
とっくに切断されていること知らず

 純白の緩やかな登り坂続き

同じく純白のほっそり人、前へ前へと独り歩み昇り生く


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