世界終末時計あるいは祈りの果て/秋葉竹
 
ちなのだ

いう神話のような宗教のような真実のような

ならば
だからわたしたちは滅びないのか
わたしたちはこのまま
宇宙の希みどおりに
奇跡のような存在になって
存在しつづけることが出来るのかもしれない



そんな
夢をみた

今夜
雨が降っている

この雨は
酸性雨という雨だろうか

そんなことも知らないまま
ひとの絶望を想い描き

ちいさな救いのような
夢のなかで生きている

それがたったひとつわたしたちに許された

祈りの果ての希望なのだろうから









戻る   Point(2)