世界終末時計あるいは祈りの果て/秋葉竹
ちなのだ
と
いう神話のような宗教のような真実のような
ならば
だからわたしたちは滅びないのか
わたしたちはこのまま
宇宙の希みどおりに
奇跡のような存在になって
存在しつづけることが出来るのかもしれない
そんな
夢をみた
今夜
雨が降っている
この雨は
酸性雨という雨だろうか
そんなことも知らないまま
ひとの絶望を想い描き
ちいさな救いのような
夢のなかで生きている
それがたったひとつわたしたちに許された
祈りの果ての希望なのだろうから
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