世界終末時計あるいは祈りの果て/秋葉竹
 

 

なんびゃくねんも
生きられないのは
ひとだからでは無くて
生物というものは
そういうものだからだ

宇宙のはなしのなかで
何億年何十億年とかいう歴史がかたられる

のは過去のはなしだからべつにいい
その歴史のうえに立つわたしたちがいるから

ただ地球は何億年後には
こうなっているとか
もっと身近なはなしなら
何万年後には
こうなっているという未来のはなしがある
何万年後
地球はいまとあまり変わらず
存在しつづけているのだろうか
だれにもわからないだろうが
何万年後
ひとは
生存していられるだろうかという問いには
無理だろうと答えてしまう
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