十一月二十日・三年目の意識の私の営み/ひだかたけし
 
最早絶望に絶望する
孤独と云うモンスター
最早親も誰も助けにならない
その現実を幼少に凝視した人間の

ごろんと転がる親しみ在る人の死体
ぱっちり両眼見開き固化した瞬間 、

自らを切り裂いた肉身の痛苦残響観入りながら

 尚も己の内に渦巻き立ち現れる思考生動
 私の思考の中に宇宙思考が生きて居る
 自分を宇宙思考の中に失え

只それだけ今 この世界と呼応する日々の営み努めと
戻る   Point(2)