ほんとうの憧憬/秋葉竹
 
も知らないけれども
ナニカを切り裂くような
エッジの効いた尖った感性を持ちたいと
ソイツだけを胸の深いところに敷き詰めて
キタ、ミタ、カッタ、でたとえるなら、
イタ、キタ、ナイタ、という感じか、
(ヘッタクソなたとえだなぁ)
そんな感じで生きて来た。
あからさまに
理想と現実の矛盾のはざま、で、だ。

それだけはほんとうのほんとうなのだが、
生まれ落ちてからずっとずっとずっと
ずっと欲しつづけて来た、
ナニヲ?
感性を。
まるで溢れた水さえ返せるような
綺麗な奇跡を信じるように。






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