渡り損ね 蒼風薫/梅昆布茶2
知られない小夜の舞い降りて
今日を知らずにまた暮らすけど
本当の心はひた隠しにして
本当は今日にms見れている
生きなれず 棲み慣れず
わかりませんを 繰り返し
誰が通訳も試みず
通りすがりと 吐き捨てる
渡り損ねの
渡りなら
この秋の心知っているから
決して尋ねてはいけないと
渡り損ねが泣いて泣いて
ああ また泣いて
やまぬから 夢の中で夢を見た
眩い陽光がわたしを包んで
小鳥がわたしに歌って
あなたがわたしの隣に佇む
夢の中の夢から覚めて
ヒノささぬ部屋にいま
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