誘い  蒼風薫/梅昆布茶2
 

腰の折れ曲がったどの老婆は

今日も釜デ飯をた炊く雑草という名の植物はない

そんなこと言ったの誰だっけ
道端の小さな命  見つけやあの子
遠い昔のあどけない幼子
今はずいぶん大きくなって肩tr片手には重いカバン
片手には本難しい顔して読みながら道端の命に気がつかない
でもあの命は覚えているよじっと見つめてくれたあの子
あるべきままを愛してくれたあの幼子を忘れない予想して今日も揺れている

誰かまた自分とおしゃべりできる子を


辛抱強く   待ち続けているよ


君のことを思うと気持ちが懐かしくなる

君との夏はついこのあいだのこと
なのにだから
君のことを君のことを思うとしゅーしゅー
モノクロームでしか掴めない古い蒸気機関車の写真から

聞こえて来るようなそれでいてたった今目の前で沸騰している旧式の
ストーブの上の夜間のように君のことを想うと気持ちが懐かしく鳴る
それでいて熱く鳴る











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