最初から知ってた/
花野誉
いですか?
だとしたら
私にかまわないでほしかった
そんな想いも遠くの昔
あなたと学んだものは私の糧になったけれど
あなたと交わした情は思い出せない
不思議なくらい ときめかない
時折 夢に逢う人より無味で色が無い
それも最初から知ってたはずなのに
私の浅はかで無謀な試み
危うく手遅れになるところだった
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