かおるの音    蒼風薫/梅昆布茶2
 
う言っていた


美しい空と墓でヂュオでした覚えていないヒバリに寝癖


繋がれて器が届かないポチのご飯はカラスのご飯


鳴かぬなら鳴くまで待とう末とか言ってるよ翻訳すると多分そうだよ


カルガモの母さんは『もうははじやない』子に諭す今夜汽笛鳴る


雁行と言うと地味だし修行見たい僕たち平成バージョンが欲しい



震えてる黒い翼の悲しみを分けてください歌にするから

小鳥なく歩鳥を超えて僕たちが中央線から遠く鳴る夜


今閉じて机に置いた文芸誌見慣れた表紙をまた訪ねてる


バッグ開け荷をもう一度確かめて一歩を踏み出す机上旅行



[次のページ]
戻る   Point(4)