名乗らぬ海の心音を、聴く 蒼風薫/
梅昆布茶2
れをどこかから見届けて//未明に子子供達の部屋をめぐるものがあった、気配だけの訪問者はそっと彼ら一人一人の枕元に四角い木箱を置きその上に虹の輪を懸ける、木箱の中の金平糖がさらにまばゆくあるようにと/子供達には魔法がかかり。,もう背丈はこの夜のまま誠実さもこの夜のまま心の幼さもこの夜のまま/幸せへ導くとは限らないのに、
親たちの嘆きをあらかじめ分かっていながら/深い眠りの中の子供達は目覚めてまだ聴いていた。
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