名乗らぬ海の心音を、聴く 蒼風薫/梅昆布茶2
そこを避けて着水しなくては/
かなって夕日の沈む頃に合わせるかのように操縦士だけの小型機が墜ちた/燃料は使い切るだけを飛行したはずなのに静かに知られずに海でもえて・/夜空への祈りのように最後、一瞬鮮やかに煌いたのち命を終える操縦士もロザリオの胸元を気にしながら〜それを現世での思い出として次の世に(行くのだろうか)/そこ
、彼が気にしてい多島海域は何事もなかったように翌朝を迎え
1つの島の夏の子供達が石ころの道でロザリオを拾う/拾った彼らには諍いや独占欲の概念がなく年上の子から順番に十字架を掌で確かめる『何か聴こえる』「何か聞こえる』手から手を周りまた
年上の子の許にもどる/神妙
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)