ポルターガイスト/蝶番 灯
睡(ねむ)る前に
銀に光る鋭さを見て
そこから何の幸せが生まれる事の無い事を
僕は知る訳無かった
恋しくない 恋しくない
もう生きていようがそこには何も生まれないから
瞬時に堕ちて、イッても知らぬ
そこには何時でも何かがあった
何も見えない事 "其れ"すら在るとしか云えない
「ごめんなさい」と「ありがとう」しか無い日でも
お前は言うんだ
「好きだよ」
昨日僕が創った
3本目の傷を見たら
僕は只 後悔を身体に憶える
僕は何時でも蔑むのだ
お前の事も 僕の
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