歩き方 蒼風薫/
梅昆布茶2
春の庭の埠頭を開けた
満開の幸せがたゆたう
遠国が見えた
遠い国である
誰にだって敷かれたレールなんてない
渦中にいればわからない事だってある
春の庭は夢
足元はここ
見上げると満開の幸せが
夢のありかを知った私はありったけに大地地球を踏みしめた
届いた
掴んだ
これで良いのですか?
私の一歩目を安堵して
春の庭の封筒は
発ったようだ
求められている
どこかの遠国へ
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