妄想に心踊らせ眠る/泡沫の僕
 
妄想に心踊らせ眠る。
それが僕の日課

踏まれた跡が残る革靴も
ワイシャツの背中についた誰かの口紅も

隣室のカップルが歌う流行歌も
二階のオッサンが吸うタバコの煙も

雨が激しく降って
風が全てを揺らして

街の音が掻き消されたら
僕の妄想はもっと力強く…

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