秋の影/秋葉竹
 

 

田舎路にポツンと立った公衆の電話ボックス中に人影





若いころ汚い言葉が真実と勘違いして牙を剥いてた


新聞を読まなくなったしがみつくオールドメディアと知ったかぶりして


鉛筆を持たなくなったいつ以来とか考えてももうわからないほど


サンルーフなんて真夜中用だってうそぶき満月みあげて飛んでた
 



高速で飛ばす車の中にまで秋の始まり告げる虫の音









戻る   Point(1)