眠りたくない/秋葉竹
夜が暑くて眠れないんじゃなくて
ただ眠りたくないから眠らない
そして、朝から仕事に向かう
太陽は痛いくらいの熱をそそぐし
私のことなんて放っておいてくれと想う
太陽は私のいない世界にも在るのだろうか
みんながじぶんが不幸だと想っているなら
私だけはじぶんが幸福だと想いたい
それは砂糖のように甘ったるい希いか
私の心臓を鷲掴みにして握り潰して
生活というものを忘れさせてくれるなら
夜、眠れないのに決まっているだろう?
闇が怖くて眠れないんじゃなくて
ただ眠りたくないから眠らない
そして、朝から仕事に向かう
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