パン詩/
はるな
美しい詩を書くひとの心が正しいとは限らない
というのとおなじで
心地よい詩が美味しいと決まってはいない
げんにいま 目のまえに浮かぶ
濁った渦の色をした短い詩は
蒸したてのパンよりも熱く匂って
ちぎってはたべ ちぎってはたべ
苦しい、悲しいと同じだけおいしい
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