僕の星/秋葉竹
 


今夜、星をみつけた
あゝ、あの星が僕の星だとわかった
なぜか、心が心から納得してそう想えた

なぜか、豊かなやさしさが胸を満たし
未来は明るいのだと確信できた
今まで生きて来たこの時間が
今このとき、この星をみつけるためなんだと
気づき、深く、納得できた

嫌なことも、苦しいことも
泣きたいことも、震えることも
すべては途中で起こったことなんだ
ここに至るまでの過程の中で

今夜星をみつけた僕は
明日にはまた見失なうかもしれない
けれども星が在るんだということだけは
ちゃんと知ることができたから
恐ることはなにもない
スタートを切ればいいだけだから
また星をみつけることができる、夜へ

夜へ、向かって歩いていけばいいだけだから







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