詩のうた/秋葉竹
昨日初めて読んだ詩が
こころの中から離れない
魂だとか
言霊だとか
そんなもんを信じているわけじゃないのは
云っとくぞ?
こころを
侵食しやがる
こころを
食べ尽くそうとしやがる
なんなんだこの詩は、よ
なんどもなんども
透き通った悲しみだけを
オレに与えて、よ
ほかのなににも手がつかないほどの
オレのじゃない悲しみを
赤の他人のこのオレに与えて、よ
満足か?
悲しみなんて
人類平等に与えられている
数少ない永遠のひとつだから
それなりに美しいとはいえ
あなたの詩からわざわざ
受け取る必要などないとオレは想うぞ
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