HIKArear/あらい
わたしより
やわこいうえへと もどりはじめる
やさし く だけていた濃度 100%「fu、
おりしずむ。しづみながれて、いったいへ
睡に飽いた ひとつはあめ ひとつはわた
こぼした域はおさえ、親指をしゃぶる
閉じる。白い筋を引いて破れ といってみる
一声に湿り 後ろ足へ よこたわり
胎児のようなゆびがたっており
わたし、とは
さみしい肉に ついて ざらり と
うつせみを吐出すだけ ふねをこぐ
うみむかい きしむたびに、くぐ
焼塵のふいに 哄笑を ひびを、くぐ
かさぶたと膿んでゆく。ゆりかえす
ひとすじの罠が、暴力が網膜をつかんだ
忘れたの。はじめて みるよ
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