言葉と肉体/
 
という訳でもないだろうが
君はその身体を曝す
これ以上ないというところまで曝す
僕はその時確かに君を感じ
君を知った気になるのだけれど
そして誇らしげに思うのだけれど
それは君の身体なので
すべて僕のものにはならないのだ

ここは四次元
僕以外の熱が君を侵し
君を震わせても
それは異なる世界なので
僕に為す術はないのだ

君は悲しげなまなざし
悲しき肉体





?

僕は君の言葉が好きなのだろうか
肉体が好きなのだろうか
君の言葉は僕に喜怒哀楽の起伏を与え
時に激しく僕を揺らす
君の肉体は僕に開放や安らぎ幸福を与え
同時に執着で眠らせない

君の声の愛撫に翻弄され踊る
耳を澄まし一言も逃さぬよう
僕の時間を費やす

そして僕は君を見つめる
睫毛の震えから目が離せない
君の胸の鼓動を触り続けたい

僕は君の言葉や肉体のその奥のものまで愛しているのだ
気付いた

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