人類の日記/ハァモニィベル
 
夢の靴底が踏んで行くありふれた風景
地球は派手な風景(けしき)に満ちてるが
都市の風景は今 お決まりの景色で闌(たけなわ)だ
欲望の灼熱が どんなに道路を覆っても。

小さなエアコンが命の綱で
小さな部屋に閉じこもって生き延びる
徐々に生活が宇宙化している
日常がもうサバイバル

エアコンの効きが悪けりゃ
MAX稼働してても死ぬだろう

TVをつけると、どのチャンネルも
無味乾燥が稼働している
退屈の砂漠がひろがって
沈黙した良心が死んでいく

食べ物の品質も落ちるばかりで
価格はどんどん上がるばかりだ

 至るところで

日常がもうサバイバル
人類の日記にはもう そう書いてある







戻る   Point(5)