わたくしについて/降墨睨白島(furusumi geihakutou)
 
詩における一人称
または一人称に対しての考察
人類最初の一人称は
叫びだったように思うのです
誰に対して
わたしを放ったのでしょう
それは夜であり
的であり
であるならば
人類にとっての
一人称は武器なのだろう
あたしはあたし
あたいはあたい
吾輩は猫なの
と、ズンズンと進化した
わたしたち
何を馬鹿なこと
ごめんなさい
考察
捨てましょうね
そして、
扉は閉めましょう
次は
きっと、
名前について
考えましょうか

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