星の降る夜の街/杉原詠二(黒髪)
 
星降る夜の悲しみは
どんな銀貨で払いましょう
街のネオンは光り
人々は通り過ぎていきます
盛り場で人達は
苦しみと悲しみを繰り返し
恋の成就だけを望んでいました
今夜の一盛りは
歴史に残るものとなるでしょう
光の永遠に男と女の愛が結びつき
金の雨を降らせます
濡れて私達は
かつてこんなに幸せなことはなかったと
終わりもなく来る楽しみの明日を待って
そっと眠りにつくのです
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