非存在の福音/aristotles200
 
最初に、ビッグ・バン
絶対的な真理
この世界は完全体であり、完成されている
しかし
私は客観的な知識を用い、その存在を疑う
それが哲学である

根源の光よ、お前を拒否しよう
ニヒリズム(虚無主義)やペシミズム(悲観主義)に言葉は借りない
光よ、お前が現れ、影が出来てしまった
善悪、白黒、二元論の出番などなかった
闇が最初の存在である
この世の全てを、非存在と分けてしまった
傲慢である、不遜である

お前が現れる前、全ては一つに満たされていた
その私たちを二つに割いて、神をも名乗る
お前は自分本位の、裏切りものに過ぎない

光よ、お前を否定しよう
否定することによって、全てを肯定する
全てが肯定される世界、それが必然である
全てが一つの世界、あるべき姿へ
そして終焉に向かう
ブラックホールは開き、全ては呑み込まれる
絶対の闇
全ては暗闇に包まれた、安息へと包まれた

羯諦羯諦、羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶
混沌の海、サンスクリット語が鳴り響いている
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